
10月25日のGoogleロゴがクロード・カアンに変更されました。
写真が何枚かに切り替わるようで、いろんなパターンのクロード・カアンが出てきますね。
ただ、馴染みのない名前でどんな人かさっぱりなので簡単にまとめてみました。
クロード・カアンはセクシュアリティの壁を超えた女性作家
最初に思ったのが
「この方は男性?女性?」
という点でしたが、クロード・カアンは女性の作家でした。
生まれは1894年10月25日。
今日がちょうど127歳の誕生日ということになります。
彼女はフランスのユダヤ人家系で生まれました。
クロード・カアンはトランスジェンダー女性だったそうです。
今の時代とは違い、男女の差別やトランスジェンダー女性が受け入れられる文化はなく、当時同級生からのいじめなどに遭い厳しい学校生活を送っていたそうです。
理解を得れない人生を送る中でクロード・カアンは作家としての道を歩みます。
それも題材は「自画像」。
クロード・カアンが表現したかったのは「男性らしさと女性らしさ」を1枚の絵の中に表現することです。
※クロード・カアンの書籍表紙参照
こういった自身を俯瞰で見る作品を多く作成しながらジェンダーの流動性を探究したとのことです。
今の時代になりようやく性別というものの見方が改善されようとしており、同性結婚出会ったりジェンダーの悩みを抱える人にスポットを当てる動きが増えています。
今から127年前に差別の時代に男女の境界線を越える訴えをしていた勇気が本当にすごいです。
クロード・カアンの作品はシュルレアリスム運動の先駆的な仕事への注目を集めました。
現代でいうLGBTにおける問題の起点となった活動をした人物ということです。
今LGBTに偏見を持たない動きがあるのも、クロード・カアンが先駆的に自身を描いた作品がきっかけになっているということでしたね。
ということで、今日のGoogleが変わった理由はクロード・カアンを称えてという意味でした。
Googleがクロード・カアンをピックアップし称えるということは、世界が今後注目していかなきゃいけないというメッセージ性が大きいですね。
ちなみにアジアでクロード・カアンのロゴになっているのは日本だけでした。
日本人はまだまだ男女差別や性に対する偏見が大きいということでしょうか。
とにかく、クロード・カアンがトランスジェンダー女性であり、自身の悩みを自画像にして表現しながらメッセージを送り続けていた勇敢な女性ということがわかりました。
クロード・カアン、お誕生日おめでとうございます!!