
治験という案件がどんなもので何をするのか?
そんな疑問を持ってる方が多いんじゃないかと思います。
私も名前は聞いたことがありましたが何をするかわからず、興味も全くありませんでした。
しかしある日、本当にお金がなくピンチの時にまとまったお金が稼げる案件を探している時に見つけました。
臨床試験という宿泊タイプの案件を色々みていましたが最初はいろんな不安がありました。
薬を飲むって、副作用とかで体に異変が起きるんじゃないか・・
どんな人たちが参加しているんだろう・・
痛いことされるんじゃないか・・
でも実際勇気を出して行ってみた結果、意外と思ったほどの事はなかったのです。
気軽に行けて高単価な副業案件、実際行ってよかったと思っています。
治験に参加中どんな生活を過ごしたのか、体験談を解説していきます。
お話の前に、参加した時のプロフィールを簡単に紹介しておきますね。
【治験参加時のリッツのプロフィール】
性別:男性
仕事:サラリーマン(営業職)
お酒:大好き
タバコ:吸う
健康とは言いにくい普通の独身男
目次
治験のバイトって何をするの?
治験とは「治療の臨床試験」の略です。
世の中に出回る薬は全て国の承認が得られたものしか流通しません。
国の承認を得るためには、人体への有効性や効果を検証して良い結果を得なければいけないのです。
そのために自分が投薬して薬の効き目や有効性のデータを提供することが治験のバイトなのです。
一般的に飲み薬の臨床試験が多く募集されており、病院に宿泊して決められた生活を数日送りながら薬の効果を試すのがバイトの内容です。
副作用が・・とか思う人もいるかもしれませんが、もうほとんど完成されて研究され尽くしている薬なので安全性は高いです。
この薬が多くの人の役に立つためには臨床試験は行わなければいけません。
そのボランティアに参加するというのは、いわば社会貢献の1つなのです。
治験バイトに参加したきっかけは?
治験に興味があった訳ではありません。
単純に「お金が欲しかった」というのが参加の理由です。
1万円とか2万円では稼いた気がしないので、どうせなら高単価の案件でガッツリお金を作りたかったのです。
それ以外に治験に参加する理由はなかったです。
治験にはニキビ・メタボ・健康食品・化粧品などいろんな種類があります。
ただ稼げる高単価の案件となると、宿泊を伴う臨床試験になりますね。
ちょっと不安はありましたが、報酬に惹かれて参加したのが治験に申し込んだ理由です。
参加した治験バイトの内容と条件
臨床試験は宿泊日数や拘束時間によって報酬が違ってきます。
今回私が参加した案件は下記の内容でした。
治験の種類 | 臨床試験(ジェネリック医薬品) |
報酬額 | ¥105,000(交通費込) |
支払い方法 | 銀行振込 |
内容 | 2泊3日×2回+事前健康診断 |
開催地 | 東京(大田区内の病院) |
参加条件 | ・20〜39歳の健康な方 ・喫煙者OK ・献血が大丈夫な方 ・持病や疾患中の病気がない方 |
※ジェネリック医薬品とは?
特許を取得した医薬品が特許期間満了後に開発される医薬品。
同じ成分で価格が安い医薬品。
すでに開発されて使用されている医薬品とほとんど同じものなので安全性は高い。
平日は仕事をしているのであまり長期の案件は現実的ではなかったため、短期案件にしました。
金〜日の日程だったので、金曜日に有給を取得し参加しました。
治験に参加する前に健康診断も参加する必要があるので、プラスで平日1日有給を取得。
計3日の有給取得をしたことになります。
臨床試験は「喫煙者NG」の案件が結構多いです。
喫煙者OKの案件は少ないですし報酬も若干安めな気がするので、私が参加した案件はかなりラッキー案件だったかもしれません。
治験バイトに参加して報酬を受け取るまでの流れ
今回私が参加した治験の大まかな流れを先に説明します。
②事前健康診断を受診(指定された日時)
③臨床試験当日に病院に行き、日程消化
④報酬を受け取る(現金or振込)
まずは「①治験モニターのサイトに登録・予約」です。
どんな治験の募集があるか確認する必要があるので、募集しているサイトに会員登録します。
私は「JCVN治験ボランティア」というサイトに登録し、臨床試験の募集を見つけました。
会員登録費 | 無料 |
主な案件 | ・臨床試験 ・ニキビ ・喘息 ・メタボリック ・青汁 ・健康食品 |
案件数も種類も豊富ですし、定期的に新着案件の配信もしてくれるので自分に合った治験を探しやすいです。
登録だけしておいても費用はかかりませんし、参加しなきゃいけないプレッシャーもないのでまずは会員登録しておくといいと思います。
治験バイトに参加する前にまずは健康診断
臨床試験の予約が完了したら「②事前健康診断を受診」に行きます。
病院の営業時間中に行かなくてはいけないので、有給を使い平日のAM10:00に指定の病院へ。
健康診断参加者の部屋に案内されると、他の参加者がズラリ。
学生らしき人から中年の男性まで20人ほど同じ部屋にいました。
まずは治験とは何か?治験の注意点は何か?など、基礎知識を得るための研修を1時間ほど受けました。
研修終了後に番号順に健康診断開始です。
・体重
・尿検査
・血液検査
・診察
いたって普通の健康診断です。
視力や聴力は必要ないので今回はなかったです。
2時間ほどかけて健康診断が終了。
PM12:00頃には終わりました。
たった3時間のために有給をとったのか・・と多少悲しい気持ちに。
この健康診断の結果次第で臨床試験に参加できるかできないかが決まるそうです。
異常なし→連絡なし。臨床試験当日来院
異常あり→連絡あり。場合によっては参加の中止。
私は異常なく無事参加できることが決まりましたので、あとは参加当日を待つのみです。
臨床試験3日前からアルコールの摂取は禁止とのこと。
食事制限は特にありませんでした。
治験バイトの体験談を詳しく語ります
ここからが本題ですね。
「③臨床試験当日に病院に行き、日程消化」を詳しく語っていきます。
治験バイト体験談(2泊3日の1日目)
《AM11:00》
健康診断を受けた病院に集合。
・室内用スリッパ
・タオル
・入浴道具&洗面用具
・ノートパソコン
・充電器(携帯&パソコン)
到着すると番号札を渡され、自分のベッドに案内されます。
渡された番号は「7番」。
部屋に入ると同じ参加者10人が1部屋に収容され、ベッドが10台ありました。
こんな感じです。
この小さいベッドの上が生活空間になります。
このリュックが置いてあるベッドで私は過ごしました。
ちなみに隣の部屋にも同じ治験の参加者がいたので合計30人くらいの人が同じ治験に参加していました。
ベッドで一息ついていると看護師さんが来て、改めて治験の注意事項。
・入院中の喫煙は禁止です。
・食事は病院で支給します。それ以外の間食はお控えください。
・就寝時間と起床時間はお守りください。
・自由時間は自由にお過ごしください。外出は禁止になります。
・入浴時間は1人15分です。予約制ですのでお早めにご予約ください。
なかなかストイックな2泊になりそうな予感・・。
その後は1回目の採血でした。
《PM12:00》
採血を終えた後はすぐに昼食です。
支給されるお弁当を食べますが、まあ量が足りない!!
普段お弁当2つがベースの自分には1つのお弁当ではお腹は満たされず。
しかし規則に従う必要があるので食事を終えて部屋に戻ります。
《PM13:00》
昼食後は自由時間です。
夕食は18:00とのことなので、それまで自由時間。
夕方からじゃダメだったのか・・
あまりに長い自由時間で内心早すぎる集合時間を不思議に思いつつとりあえず携帯アプリをカチカチ。
その後はパソコンをいじりながら時間を過ごし、音楽を聴いて映画を視聴。
パッと時計を見ると時刻はなんとPM16:00!!
外にも行けないのでやることがなさすぎます。
まだまだ時間があるので暇すぎて仮眠。
一眠りして起きたらちょうど夕食の時間に。
こんなボケーっと昼間を過ごしたのは初めてに近い経験でした。
ちなみに同じ部屋のみなさんも漫画を読むか寝てるかでした。
ゲームを持参してやってる人もいました。
今日は投薬がないので、病院の冷蔵庫に入っている麦茶は自由に飲めました。
自販機はないので飲めるのは水か麦茶のみでした。
《PM18:00》
夕食の時間です。
また配られたお弁当を食べ、就寝時刻までまた自由時間です。
パソコンをいじりながら暇つぶし、21:00頃に入浴の順番が回ってきました。
ここの入浴施設はシャワーだけだったので、サッと入って寝る準備です。
《PM23:00》
消灯時間で医師の見回りがきました。
長い長い自由時間の1日が終わり、就寝モードに入ります。
昼寝をしていたためなかなか寝付けず、布団にこもって携帯をいじり続けてAM0:00を回ります。
なんとか眠気がやってきたためここで就寝、おやすみなさい。
治験バイト体験談(2泊3日の2日目)
《AM6:00》
起床の時間です。
起床されたら1番の方から順番に検尿をお願いします。
起きて早々検尿です。
《AM7:00》
とりあえず検尿を済ませてベッドに戻ると医師から朝食の説明がありました。
医師の合図で召し上がっていただき、15分かけてゆっくり食べてください。
早く食べてしまった方は最後の一口は残して置いて、時間ぴったりで食べ終えてください。
ペース配分が大事とのこと。
そんなゆっくり食べるのは苦手だと思いながらも順番を呼ばれ朝食に向かいます。
その気になる朝食のメニューはというと・・
・食パン×2枚
・イチゴジャム×1個
・ソーセージ×3本
・卵×1個
・ぶどうジュース×1パック
この少ない量を15分かけて食べるのも結構大変です。
タイムキーパーの指示に従い、15分ぴったりで食べ終わるように調節しながら食事を進めます。
食事を済ませた後は顔を洗ってベッドに戻ります。
AM9:00から投薬なのでそれまで束の間の自由時間です。
とりあえずドキドキしながらボケーっと待ちます。
《AM9:00》
時間ぴったりに看護師さんが部屋に来ました。
その後はベッドに座り、足を伸ばし、曲げないでください。
寝るのもダメです。
お腹に負担のかかる体制もダメです。
お手洗いに行きたい時は看護師を呼んでください。
車椅子で案内します。
今から15:00までこのまま過ごしてもらいますが、30分置きに献血に伺うのでよろしくお願いします。
ん?なんだか注意事項が多い。
これは相当忍耐が必要になるのでは・・と嫌な予感がしました。
要は、ベッドの背もたれを起こした状態で座り、足を伸ばした態勢のまま6時間を過ごすということです。
足を曲げたり体をひねったりしてはいけません。
おまけに寝てもいけないのですから、究極に暇な6時間ということに気づきました。
しかもお手洗いは車椅子で運ばれるなんて・・面倒すぎます。
まずはジェネリック医薬品を1錠飲み、献血を受けました。
ここから忍耐の6時間が始まりました。
《AM10:00》
携帯ゲームに1時間で飽き、暇になる。
パソコンを取り出して映画を1本観ることにしました。
《PM12:00》
映画を見終わり、お昼ご飯の時間かなと期待していましたがランチの用意はされず。
食事できずに水しか飲んではいけない状況にこの時点で気づきました。
さすがにお腹が空きます。
睡魔に襲われ寝そうになるときもありましたが、看護師さんに起こされてなんとか起きた状態を維持します。
《PM15:00》
最後の献血を終えてようやく身動きが取れるようになりました。
ここで昼食が用意されていました。
相変わらずお弁当1つですがなんとか食事にありつけて、ここからはもう自由時間です。
昼食後はすぐに仮眠をとりました。
《PM19:00》
仮眠をとって起きたらもう夕食です。
同じようにお弁当を支給され食事を済ませたあとは就寝まで自由時間です。
日中の6時間以外は自由時間ですし、ネットも通ってるので快適といえば快適です。
お金を使うこともないので節約にもなりました。
《PM23:00》
見回りがやって来て消灯です。
今日は朝が早かったぶん早く就寝することができました。
おやすみなさい。
治験バイト体験談(2泊3日の3日目)
《AM6:00》
起床の時間です。
起床されたら1番の方から順番に検尿をお願いします。
早速検尿です。
《AM7:00》
朝食はなく、献血と健康診断が順番に行われます。
《AM8:00》
みなさん帰宅の準備をしてもらって大丈夫です。
来週また同じ日程で過ごしてもらうことになるので、時間になったら集合するようにしてください。
では、お疲れ様でした。
ようやく日程を消化できました。
投薬したのは1回だけでした。
だいぶ朝早くに解散できたので、この日は実質お休みみたいなもんですね。
しかしこれで終わりではありません。
今回は2泊3日×2の日程なので、全く同じ日程が翌週に再度あるのです。
治験バイト体験談(2泊3日の2回目)
前回同様、集合して献血をして昼食からスタートです。
全く同じ内容で食事も一緒。
2回目になると流れがわかるので魔の6時間以外はゆっくり過ごし、日程を消化しました。
今回は同部屋の人が献血中に気分が悪くなってしまう事態がありました。
体調が優れず、治験の続行が不可能だと判断されたらその場で帰宅を勧められます。
途中で離脱して帰宅すると報酬がもらえるのかどうかはわかりません。
とりあえず体調不良は早めに医師に訴えた方が良さそうでした。
治験バイト体験談(治験終了後)
ようやく「④報酬を受け取る」の最終工程まできました。
2回目の宿泊が終わり、2週間後くらいに報酬の10万円が振込されていました。
案件によっては手渡しでもらえる案件もあるようですが、今回は振込対応でした。
自由時間がこれだけあって節約もできて報酬10万円なら、参加する意味はかなりあったんじゃないかと思っています。
治験バイト終了後の体調はどうか?
治験に参加した後体調に変化があったり、副作用のようなものはあるのか不安に思っていました。
しかし結果、体に異常は何も起こらなかったのです。
いたって健康ですし、体に変化が起きることもありませんでした。
1度治験バイトに参加すると、次回参加できるのは3ヶ月以上期間を開ける必要があります。
なので多くても年間3〜4回しか参加できないのです。
同じような臨床試験であればまた参加してみてもいいかなと思いました。
治験バイトに参加してみた感想
宿泊を伴う治験に初めて参加しましたが、良い点と大変な点がそれぞれありました。
私は平気でしたが、人によっては苦になるかもしれない・・という点もまとめてみます。
・食事や飲み物も出してくれるので余計にお金を使わず節約できる
・座っているだけで高単価な報酬を受け取れるので楽にお金を稼げる
・献血の回数が多い
・同じ部屋に他の人もたくさんいるので生活が丸見え
・同じ姿勢でジッとしているのが辛い
・タバコは吸えないので喫煙者はきつい
不自由な部分も多いですが、時間的には自由な時間が多いことがわかりました。
他人と生活を共にするので共同生活をしたことがない人は若干抵抗もあるかもしれませんね。
ただ結果的に「参加して良かった」と言えます。
お金がピンチな時に10万円はかなりの余裕が生まれますし、入院しながらでもできることは色々ありますからね。
次回参加する機会があれば、短期間の案件なら参加したいと思います。
中には13泊14日みたいな案件もありますが、その覚悟は私にはまだありませんので2泊くらいがちょうど良かったです。
薬を飲むのも2泊3日で1錠だけ。
合計2錠しか飲まなかったので、思ったより投薬が少なかったのも安心しました。
治験バイトに参加した人の口コミを紹介
私以外にも治験に参加した人の口コミを抜粋して紹介したいと思います。
・高額な報酬を受け取ることができたのはやはり良かった(30代男性)
・私が参加することで社会貢献になると思うと嬉しい気持ちになりました(40代女性)
・規則正しい生活を送ることができたので生活習慣が改善し健康になりました(60代女性)
・思い切ってゆっくり過ごすことができたので忙しい日常を一瞬忘れることができた(30代男性)
・治験の最中は基本暇なので、暇つぶしに苦労しました(30代男性)
・新薬だから何が起こるかわからない不安はありました(30代女性)
・採血が多くて、献血が苦手な自分にはかなり辛かった(30代女性)
・外にも出られず集団行動なのでストレスは溜まりました(30代男性)
みなさん様々な案件に参加していると思いますが、やはり似たような感想が多いですね。
報酬の高さに満足しつつも、暇で外にも出れない環境に若干ストレスは感じるようです。
ただ、治験に参加した後に体調を悪くしたという意見は見当たりませんでした。
治験バイト体験談のまとめ
今回サラリーマンという時間の融通が効かない職業の中治験バイトに参加しました。
私自身が参加してみて「こんな人にはオススメ」という項目を考えてみました。
□とにかくまとまったお金が欲しい
□お金を使わず節約したい
□集団行動が苦にならない
□採血が多くても我慢できる
□タバコを吸わない
□パソコンやスマホがあれば仕事ができる
まずはどんな案件があるのか覗いてみるだけでもいいでしょう。
報酬の金額を考えたらちょっと無理をしてでも予定を合わせて行ってみる価値はあるんじゃないかと思いました。
お小遣い稼ぎ感覚でもいいですし、お金に困っている人はぜひ1度行ってみてはいかがでしょうか。