
12/8のgoogleのロゴがカミーユ・クローデルに変更されました。
カミーユ・クローデルとは一体どんな人物なのでしょうか?
フランスを代表する女性彫刻家
カミーユ・クローデルは1864年にフランスで生まれました。
子供の頃から彫刻に親しみを持ち、卓越した技術と才能を見せつけてきたそうです。
またその美貌も輝かしいものがあり、19歳の時に弟子入りした彫刻家「ロダン」との禁断の愛にはまっていってしまったそうです。
ロダンといえば、「考える人」や「地獄の門」という作品が有名ですね。
当時ロダンにはローズという愛する奥様がいたのですが、若さと美貌、そして才能を持ち合わせるカミーユにも惚れ込んでしまったロダンはどちらかを選ぶことができませんでした。
そんな中、ロダンとカミーユの間に子供ができてしまいます。
20代後半でロダンの子供を中絶することを決めたカミーユは精神的に大きなショックを受けてしまいます。
そのタイミングでロダンとの関係も破綻。
ロダンはローズの元へ去ってしまい、大きなショックの影響からカミーユは40代後半に統合失調症を患ってしまったそうです。
その後は精神病院に入院させられ、生涯で2つの病院に入れられた。
カミーユは母親と確執がありました。
カミーユの母、ルイーズはカミーユの作品に理解を示さず親子関係には大きな亀裂が入っていたのです。
その影響もあり、母親と妹はカミーユのお見舞いに行くことはありませんでした。
ずっと孤独な時間を病院で過ごし続けたカミーユは、誰とも口を聞こうとせず次第に痩せこけみずぼらしい姿に変わっていってしまったのです。
精神の崩壊で大きく人生が狂ってしまったカミーユはその後作品を残すことなく、家族に見守られることもなく、78歳でこの世を去りました。
カミーユは多くの芸術作品をこの世に生み出しましたが、精神崩壊後に自分の作品を破壊するという行動に出てしまったことで、現在は90点ほどの作品しか残っていないそうです。
カミーユの代表的な作品とは?
カミーユの作品は有名なものばかりですが、特に人気となっていたのは1889年に作られた「ザ・ワルツ」という作品でしょう。
2人のダンサーが生地を纏ってお踊っている姿の作品です。
その作品がこちら。
カミーユの作品は自分自身を題材にしたものが多く、不倫関係にあったロダンと自分を描く作品も多くあったそうです。
「成熟した年齢」という作品が1899年に作られました。
女性が男性に残ってくれと懇願している作品。
これはカミーユとロダンの関係そのものを表した作品です。
他にも有名な作品は
「分別盛り」
「幼い女城主」
「心からの信頼」
「物思い」
「嘆願する女」
などがあります。
多くの作品が女性の悲劇を表すような哀愁漂う作品がカミーユには多かったようです。
きっと、恋してはいけない男性に恋をしてしまったという精神状態から自分を表現する場を作品に残したのですね。
まとめ
カミーユは1864年から1943年の78年間を生きた才色兼備な女性でした。
将来を有望とされた天才彫刻家も、恋によって大きく人生が変わり精神崩壊が大きく原因して亡くなってしまったというのはとても悲しい人生なように感じます。
しかし、そこまで1人の男性を愛していたということも素晴らしいですし、いつの時代も恋をしてしまった方が負けみたいな部分はあるのかもしれませんね。
12/8はカミーユ・クローデルの誕生日です。
興味がある人はカミーユの作品をご覧ください!!